第2回 | Qについて | コイルのネタ帳
今回はインダクタのQ について紹介します。Q って何?という方もQのことを知るとコイルの見方が変わることでしょう。
Qとは
「Quality Factor」のことで、日本語では「品質係数」になります。実際にはそのように呼ばれず、単にQと言います。
損失の逆数であり、Qが高いとは損失が小さいということです。
電源で使用するパワーインダクタではあまり気にしないため、スペックに記載されていない場合が多いです。
高周波で使用する場合には、Qが低いと信号の損失になってしまうので考慮する必要があります。

| 品番 | インダクタンス (nH) |
Q min. | 測定周波数 (MHz) |
自己共振周波数 min. (GHz) |
温度上昇許容電流 (A) |
|---|---|---|---|---|---|
| C6328A-22NG | 22 ± 2% | 105 | 150 | 2 | 4 |
Qはtanδの逆数
tanδはコンデンサの損失を表すことで知られていますが、コイルでも同じです。
コンデンサの等価直列抵抗はESRですがコイルのRsも同じく等価直列抵抗です。ESR=Rs


tanδ =
Q = =
- RSが小さい=Qが高い
- L値が大きいとQは高くなる
- 周波数が高いとQは高くなる
実際のQ特性
理論上は周波数に比例するので右肩上がりになるのですが、 実際には、Rsが周波数特性を持つので、Qも周波数特性を持ちます。
また、自己共振周波数の影響も受けます。
自己共振周波数はバラツキが大きいので
Qが安定しているのはピークの手前までということになります。


Qを高くするには・・・
低損失のコアを使用する
周波数に合ったコアの選定 >> 高い周波数のQを上げるにはコアの材質を変える

太い電線を使用する
直流抵抗を減らす >> 低い周波数のQを上げるには電線を太くする

リッツ線を使用する
表皮効果の改善(電線の表面積を大きくする) >> 数十kHzより高い周波数帯域で効果がある。ただしトレードオフで直流抵抗は増えてしまう

コイルの周辺から金属を遠ざける
渦電流損を減らす >> 端子、シールドケースを磁束が通ると渦電流損となる

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